福岡県古賀市にある青少年育成団体です。
毎年8月に沖縄の透き通るような海や真っ青な空、突き刺すような日差しの中で子どもたちといっしょに活動しています。
少年の船を巣立った子どもたちはのべ1500人以上。
関わった若いスタッフはのべ700人。
たくさんの夢や想いを乗せて、毎年出航しています。
平成3年から少年の船に関わって、はや30年が過ぎようとしています。
振り返れば長い時間ですが、毎年いつも新鮮な気持ちを味わっています。
涙あり、笑いあり、感動ありの本気の本気のこの活動は、壮大なドラマを見ているようです。成長していく子どもたち、乗り越えていく若者たち、
いつも感動を分けてもらっています。
地元古賀市をはじめ、多くの方々に支えられて私たちの活動ができていることに心から感謝申し上げるとともに、古賀市少年の船の活動が、これからを生きる若者たち、子どもたちの成長の場になることを願っています。
今日、子どもたちを取り巻く環境や子どもたちの生活について、マスコミや機関・団体をはじめ各分野、様々な場所で論議されております。
古賀市においても、いじめや不登校の予防・解決に向けた取り組みはもとより、子どもたちの「生きる力」を育む取り組みや、社会全体で共働して青少年の健全育成が求められております。
このような中で、私たちは古賀市の子どもたちの健やかで心豊かな成長と友情づくりを願い、また子どもたちと一緒に汗し、ともに笑い、あるいは涙して、心を1つにできる何らかの活動がしたいという願いをもって、平成2年の夏より「古賀市少年の船(こがまち少年の船)」を実施してまいりました。
「出会い 友情 平和を求めて」をメインテーマとした少年の船の活動は、様々な人にめぐり会い、友情を育み、感動体験を体感できうる場所であると確信しております。また、少年の船のスタッフは、子どもたちとふれあうことによって、少年の船でしかできない出会いや感動を体感し、船内研修や参観地研修を通じて、仲間の大切さ、そして自然の素晴らしさを、ともに学びたいと考えております。
そして将来、ふるさと古賀に誇りを持って、これからの時代を引っ張っていく、たくましいリーダーに育っていって欲しいと願っております。
また少年の船の活動を通じて築き上げた仲間同士の「絆」が、一生ものになることを、切に願うものであります。
古賀市の子どもたちを取り巻く環境は急速に変化しており、子どもたちにはこれからの社会を支える意志と実践力が求められ、「豊かな心」「健やかな体」といった「生きる力」の育成が求められている今日、少年の船の活動の重要性を痛切に感じているところであります。
この少年の船の活動が、古賀市民憲章に則った「人づくり」の一助になれば幸いに存じます。